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ヴァージル・アブロー『ダイアローグ』
¥1,980
「私が後世に残したいと思っているのは、なによりもメインストリームを変えるロジックなんです」(ヴァージル・アブロー、本書より) 自身のブランド、オフ‐ホワイトでストリートウェアとハイファッションを融合。ナイキやイケアとの斬新なコラボレーション。ルイ・ヴィトン初の黒人デザイナー就任――ハイとロー、観光客(ツーリスト)と純粋主義者(ピュリスト)のあいだを軽やかに往復し、ヴァージル・アブローは創造の可能性をどこまでも探求しつづけた。 本書は、2021年11月に41歳で急逝した彼が遺した2016年から21年までの主要な対話9本を、日本オリジナル編集で翻訳。ヴァージルのアイデア、仕事、思想、生きかたが、あますところなく語られる。回顧展”Figures of Speech”カタログでのレム・コールハースとの対話や『新潮』2022年3月号で紹介された最後のロングインタビューも収録した、『“複雑なタイトルをここに”』の姉妹編。 「ヴァージルにとっての対話とは、彼が得意とした『コラボレーション』の一形式だったとも言えるかもしれない(…)この対話集にも、ヴァージルが後世に残そうとした思想や方法論の断片が散らばっている。読者のみなさんが本書をそれぞれ読み解き、思考や創作のツールとして使ってくだされば幸いである」(「訳者あとがき」より) ■訳者 平岩壮悟 ■装丁 坂脇慶 ■発行日 2022年7月11日 ■A5変型判、並製、200ページ ■ISBN 978-4-908251-15-3
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ヴァージル・アブロー『 “複雑なタイトルをここに”』
¥1,760
“僕のDNAとは?” 満員のハーバード大学デザイン大学院の講堂でヴァージル・アブローは問う。アブローは“チートコード”――学生時代の自分が知っていたらどんなによかっただろうと思うアドバイス――を聴衆に紹介する。そして、“独自のデザイン言語”を培うための“ショートカット”を次々に示していく。建築家とエンジニアのルーツを持つアブローは、学生時代に築いたツールやテクニックをファッション、プロダクトデザイン、音楽の言語へと変換させてきた。彼のブランドOff-Whiteは、ストリートウェアとクチュールという相反するように見える要素を結びつけ、ナイキ、イケア、赤十字といったブランド、リル・ウージー・ヴァートやリアーナらのミュージシャン、レム・コールハースのような“メンター”とのコラボレーションを実現させてきた。さまざまなハードルをものともせず(“そんなものは実際には存在しない”)、デザインプロセスの舞台裏、エディティングの本質をシェアすること、問題解決、ストーリーの紡ぎ方をアブローは解説していく。彼は自らのDNAを描き出し、そして問いを投げかける――君のDNAとは? 本書The Incidentsは、1936年から続くハーバード大学デザイン大学院での特別イベントを記録したシリーズである。 ■訳者 倉田佳子 ダニエル・ゴンザレス ■原書デザイン アバケ(Åbäke) ■日本版デザイン 佐藤温志 ■A5変型判(210mm×135mm)、並製、96ページ、図版59点 ■発行日 2019年3月1日 ■ISBN 978-4-908251-10-8
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ルピ・クーア『ミルクとはちみつ』
¥1,540
これは詩によって 生き抜いた旅 これは21年にわたる 血と汗と涙 これはあなたの手のなかにある 私の心 これは 傷つくこと 愛すること 壊れること 癒やすこと(本書より) 父や恋人との苦い経験の先に見つけた、甘くて大切なもの――。愛、喪失、トラウマ、虐待、癒し、そして女性であることの意味を正直な言葉で描き、20代の女性を中心に深い共感を呼ぶ、若き作家によるデビュー詩集。その作品は「すべての女性が読むべき詩人」(ハフポスト)、「同世代の声」(USAトゥデイ)と評されている。「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストで1位を獲得し100万部を突破、30ヶ国語に翻訳されている。 ■訳者 野中モモ ■デザイン 佐藤温志 ■四六変型判(188mm×122mm)、並製、208ページ ■ISBN 978-4-908251-07-8 ■発行日 2017年11月15日
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蘆田裕史『言葉と衣服』
¥1,980
私たちは生まれてからずっと、衣服とともに生活している。それなのに、衣服を語る言葉が貧しいのはなぜだろう。あいまいな用語が流通するファッションの世界に向き合い、本書は「言葉の定義=批評のためのインフラ整備」を試みる。ファッションをめぐる新たな思考が、この本からはじまる。 はじめに ファッションの定義/衣服について思考すること/なぜヒトは衣服を着はじめたのか/ファッション研究の現在/ファッションの三つの様態 第一章 ファッションデザインとは何か ファッションとファッションデザイン/デザイン=外観なのか/デザインの方法論/ブランドのデザイン/システムのデザイン/二つの差異化/モノのデザイン 第二章 スタイルと装飾 シルエットで語られる歴史/様式と文体/衣服と言語の類似性/配置と構成/機能的な装飾 第三章 モダニズム再考 モダニズムとは装飾の排除なのか/ミニマリズム――反復と差異/美術におけるモダニズム――ジャンルの固有性/ボードレールとモダニティ/コム・デ・ギャルソンはアヴァンギャルドか? 第四章 衣服と身体 衣服をめぐるトラブル/第一の衣服としての身体/パレルゴンとしての衣服/潜在的身体としての衣服 おわりに あとがき ■装丁 名久井直子 ■題字 ヒグチユウコ ■四六変型判、上製、182ページ ■発行日 2021年2月22日 ■ISBN 978-4-908251-13-9
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小野瀬慶子『フィッティングルーム 〈わたし〉とファッションの社会的世界』
¥2,420
〈ファッションをつくる〉人びとの、生の呼吸。 手応え、喜び、信頼、希望。あるいは違和感、憤り、怒り、絶望――。ファッションの社会的世界に足を踏み入れてから、自ら創業した会社を離れるまでの30年間、〈わたし〉はファッションに何を求め、何をつくり出そうとしてきたのだろう。そこから見えてくる、〈もうひとつの創造〉の可能性とは? ファッションを支配するシステムへの葛藤と挑戦をつぶさに描き、個人的な経験を43の光景(ザ・シーン)によって世界にひらく、オートエスノグラフィー。 「フィッティングルームから出てきた女性の頰が、ピンク色に高揚する瞬間に出会ったことある? ほんとうに、最高なの」(シーン19より) ■装丁 帆足英里子(ライトパブリシティ) ■四六変型判、並製、344ページ ■発行日 2023年6月1日 ■ISBN 978-4-908251-17-7
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クレア・マッカーデル『わたしの服の見つけかた クレア・マッカーデルのデザイン哲学』
¥1,980
1940~50年代に活躍、機能性と美しさが両立した既製服を手がけ「アメリカンルック」の創始者と呼ばれる伝説的ファッションデザイナー、クレア・マッカーデル(1905-1958)。彼女自身の豊かな経験にもとづき、服をめぐるあらゆる疑問をていねいに解き明かす本書(1956年刊)は、「おしゃれ入門」の古典にして、バイブルともいうべき一冊。女性が心から服を楽しむための永遠の知恵と、いまこそ必要なヒントを日本初紹介。写真・イラスト多数。 ■訳者 矢田明美子 ■解説 蘆田裕史 ■イラストレーション Annabrita ■装丁 佐藤温志 ■四六判(188mm×128mm)並製 288ページ 巻頭口絵8ページ 本文イラスト約120点 ■発行日 2018年11月15日 ■ISBN 978-4-908251-09-2
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エレン・フライス『エレンの日記』
¥2,640
「私は恋に落ちるといつも、その人と何かをつくりたいという欲望にかられる」(本書より) インディ・カルチャーの発火点となったフランスの雑誌『Purple』の創刊編集長エレン・フライスによる初の単著がついに刊行! ファッション・映画・文学への情熱、アーティストや作家たちとの交流、東京やブラジルなど世界各地への旅、友人・恋人との出会いと別れ、新しい個人誌『Hélène』『The Purple Journal』の立ち上げ――薄っぺらな流行や商業主義を拒否しながら、自らの感受性を信じ、常に〈美しさ〉を追い求める孤高の編集者エレンが綴った、珠玉の日記エッセイ38篇。 イントロダクションでは、訳者・林央子が1990年代~2000年代初頭の文化的背景とともにエレンの仕事の意義と今日性を紹介。著者撮影の写真150点を収録(カラー16ページ)。 2001年から2005年にかけてファッション誌『流行通信』で連載された「Elein’s Diary」の単行本化。 「本を開いたあとは、少し違う自分になったと感じていたい。私なのだけれど、今までとは違う私になって、世界を新しい目で眺めたいのだ」(本書より) ■訳者 林央子 ■デザイン 須山悠里 ■編集 平岩壮悟 ■A5判、仮フランス装、208ページ(カラー16ページ) ■発行日 2020年2月29日 ■ISBN 978-4-908251-12-2
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ファッションの批評誌『vanitas』No. 008
¥2,200
特集=ファッションと倫理 introduction interview 高橋悠介(CFCL) 海老澤美幸 佐藤岳詩 paper 水上拓哉 なぜファッション研究において技術哲学が重要なのか 加戸友佳子 傷ついた皮膚でファッションを語るために――「皮膚-環境」試論 小野里琢久 [ 研究ノート]バイオデザインにおける自然観試論―― 実践スケールと多種存在への着目 齋木優城 そこに描かれるのは「子どもらしい」少女たちか?―― Romantic ChildからKnowing Childへ international perspective 展覧会紹介 書籍紹介 critical essay 白水高広 地域文化としての服 赤阪辰太郎 ウェールズ・ボナーという名のファッション・ハウス 工藤源也 松浦武四郎のヴィンテージ・ファッション――好古、ヴィンテージ趣味と「正統性」の/による構築 角田千尋 YUIMA NAKAZATOを着ること――これからの衣服の在り方を考える afterwords ■責任編集 蘆田裕史+水野大二郎 ■編集 鈴木彩希 ■編集・DTP 太田知也 ■アートディレクション、デザイン UMA/design farm ■表紙図版提供 CFCL ■四六判変型、184ページ ■発行日 2023年3月20日 ■ISBN 978-4-908251-16-0
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ファッションの批評誌『vanitas』No. 007
¥1,980
特集=ファッションとジェンダー interview 長見佳祐(HATRA) 長谷川愛 市川渚+檜山敦 paper 原山都和丹「手編みのユニフォーム―シェットランドのガンジー」 アネケ・スメリク「フラクタルの襞―イリス・ヴァン・ヘルペンのファッションデザインへの新しい唯物論からのアプローチ」 難波優輝「身体のないおしゃれ―バーチャルな『自己表現』の可能性とジェンダーをまとう倫理」(公募) 増永菜生「『イタリアらしさ』が生まれるとき―2010年代後半のドルチェ&ガッバーナのショーを例に(公募) 小田昇平「転移をうみだすアクセサリ―ジンメル、ラカン、バルト、メゾン・マルタン・マルジェラのアクセサリをめぐって」(公募) 工藤源也「フセイン・チャラヤンのファッション・デザインにおける身体の相補的関係―モビリティの発達と私たちの身体のゆくえ」(公募) international perspective 展覧会紹介 A Queer History of Fashion: From the Closet to the Catwalk(クィアなファッションの歴史:クローゼットからキャットウォークまで) Manus x Machina: Fashion in an Age of Technology(手仕事と機械:テクノロジーの時代におけるファッション) Pink: The History of a Punk, Pretty, Powerful Color(ピンク:パンクで、かわいくて、力強い色の歴史) Re:framing Gender(ジェンダーを捉え直す) 書籍紹介 Aesthetic Labour: Rethinking Beauty Politics in Neoliberalism(美的労働:ネオリベラリズムにおける美のポリティクスを再考する) On the Politics of Ugliness(醜の政治学) Appearance and Identity: Fashioning the Body in Postmodernity(外見とアイデンティティ:ポストモダニティにおける身体の形成) Fashion and Its Social Agendas: Class, Gender, and Identity in Clothing(ファッションとその社会的指針:衣服における階級、ジェンダー、アイデンティティ) critical essay 増野朱菜「サイボーグはウェディング・ドレスの夢を見るか?―サイエンス・フィクションがサイボーグに女性性を与えるとき」 afterword ■責任編集 蘆田裕史+水野大二郎 ■編集・DTP 太田知也(Rhetorica) ■アートディレクション、デザイン UMA/design farm ■表紙図版提供 HATRA ■四六判変型、192ページ ■発行日 2021年7月26日 ■ISBN 978-4-908251-14-6
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ファッションの批評誌『vanitas』No. 006
¥1,980
特集=ファッションの教育・研究・批評 interview 新井茂晃 https://note.mu/affectus 井上雅人 Cecilia Raspanti/Fabricademyプログラム紹介 https://textile-academy.org @fabricademy デジタルディバイドが発生する現場(匿名座談会) paper 藤嶋陽子「ファッション研究史とファッション産業史の交錯点――日本における研究展開の駆動力としての産業」 鹿野祐嗣「魅惑と叛逆の装いをまとう男たちの『モード』をたたえて――精神分析が仮装の欲望について語る事柄とその彼方」 太田知也「路上の『メディア・トラック』あるいはポスト・ヒューマンへの轍――『Hippie Modernism: The Struggle for Utopia』展解題」 https://walkerart.org/calendar/2015/hippie-modernism-struggle-utopia 難波優輝「おしゃれの美学――パフォーマンスとスタイル」(公募) 川崎和也「ポスト・ヒューマニズムとファッション――アルゴリズムとの共創によるファッションの計算論的転回」(公募) international perspective 研究機関紹介 センター・フォー・サステナブル・ファッション(ロンドン) http://sustainable-fashion.com @sustfash 展覧会紹介 「Items: Is Fashion Modern?」 https://www.moma.org/calendar/exhibitions/1638 「HAPPY BIRTHDAY DEAR ACADEMY」 「Google Arts & Culture」 https://artsandculture.google.com 書籍紹介 ブックガイド→『vanitas』No. 006 ブックガイド・リンク集 総論、デザインガイド、バイオファッション、ウェアラブルテクノロジー、サステナブルファッション、ファッション史、ファッションセオリー、学術誌、エキシビション、作家論 研究者紹介 Dehlia Hannah http://dehliahannah.com @wandererabovethemist critical essay 糸数かれん「バムスター再考」 安齋詩歩子「amachi. ――植物のコスメティック」 afterword ■責任編集 蘆田裕史+水野大二郎 ■編集・DTP 太田知也(Rhetorica) ■アートディレクション、デザイン UMA/design farm ■四六判変型、256ページ ■発行日 2019年6月20日 ■ISBN 978-4-908251-11-5
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ファッションの批評誌『vanitas』No. 005
¥1,980
特集=ファッション・デザイン・アート introduction interview 小野智海 藤田貴大 福原志保 paper 利根川由奈「20世紀のモードとアートにおける時間と作家性――1980年代以降の展覧会を手がかりに」 高橋洋介「バイオファッションにおける半生命的素材の諸問題」 川崎和也「バイオファッションデザインの探求[1]――技術と衣服のあいだを調停する思索的ファッションデザインは可能か」 難波阿丹「ユニクロのAir-Rhythm――インターフェイシングと触覚的価値の再創出」(公募) 井上一紀「アンリアレイジとモダニズムへの1度目の遡行」(公募) international perspective 研究機関紹介 ストックホルム大学ファッション研究センター 展覧会紹介 ファッションの未来は今 ドリス・ヴァン・ノッテン――インスピレーションズ ファッションとアート:1960年~1990年 イヴ・サン=ローラン」 書籍紹介 『ゼロ・ウェイスト・ファッションデザイン』 『ファッションとテクノロジー』 『ファッションを展示すること──1971年以前/以降』 『ザ・ベルジャンズ― 意外なファッションのストーリー』 -』 研究者紹介 ヨハネス・レポネン(『Address』) critical essay 上別府往輝「クリストバル・バレンシアガ論考」 中西雄祐「『台東デザイナーズビレッジ』から考えるファッションデザイナーの支援のあり方」 ・afterword ■責任編集 蘆田裕史+水野大二郎 ■アートディレクション、デザイン UMA/design farm ■四六判変型、176ページ ■発行日2018年3月15日 ■ISBN 978-4-908251-06-1
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ファッションの批評誌『vanitas』No. 004
¥1,980
特集=アーカイブの創造性 interview suzuki takayuki 石関亮+南目美輝 ドミニク・チェン paper 筒井直子「ファッション・アーカイブとその特殊性について──美術館・博物館と企業アーカイブを事例に」 齋藤歩「アーカイブズはなぜ斯くもわかりにくいのか──ヨーロピアナ・ファッションから学ぶこと」 「Europeana Fashion IPR Guidelines」(訳=水野祐、高橋由佳、岩倉悠子) 筧菜奈子「密やかに生成する文様──現代ファッションにおける日本の文様の行方」 松永伸司「なにがおしゃれなのか──ファッションの日常美学」(公募) international perspective 研究機関紹介 テキスタイル・ミュージアム(オランダ、ティルブルフ) 展覧会紹介 危険な関係──18世紀におけるファッションとインテリア ファッションにおけるクィアの歴史──クローゼットからキャットウォークまで アントワープに着陸したファッション 2001 シック・クリックス──現代ファッション写真における創造性と商業性 書籍紹介 マリー・リーゲルス・メルキオール、ビルギッタ・スヴェンソン(編)『ファッションと美術館──理論と実践』 キム・K・P・ジョンソン、スーザン・J・トーントレ、ジョアン・B・アイシャー(編著)『ファッション・ファウンデーション──身体と衣服についての言説史』 キャロライン・エヴァンス『メカニカル・スマイル──モダニズムとフランス/アメリカにおける最初のファッションショー(1900-1929) ピーター・マクニール、サンダ・ミラーズ『ファッションについて書くこと、批評すること──その歴史、理論、実践』 研究者紹介 ティモ・リサネン critical essay 高城梨理世「『名前がないブランド』の可能性──エレガンスとコンセプチュアルを巡って」 柴田英里「ドラッグ&ドラァグ──あらかじめ封印された『女の子カルチャー』と戦うための戦闘服としてのMILK」 NOSIGNER / 太刀川英輔「(YET)UNDESIGNED DESIGN デザインしないデザイン」 山内朋樹「イメージをまとわせる──植物のコラージュがかたちづくる亜生態系」 afterword ■責任編集 蘆田裕史+水野大二郎 ■編集アシスタント 太田知也 ■編集協力 松吉美紀 植田真由 ■アートディレクション、デザイン UMA/design farm ■四六判変型、256ページ ■発行日 2015年9月25日 ■ISBN 978-4-908251-01-6
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ファッションの批評誌『vanitas』No. 002
¥1,980
foreword interview 西尾美也 北山晴一 ここのがっこう paper 南後由和 陳列とキュレーション ── ユニクロ、コムデギャルソン、デミアン・ハースト」 成実弘至 21世紀スローファッション試論 津田和俊 生きのびるための衣服」 渡辺洋平 衣服論事始め ── 衣服と時間あるいはメゾン・マルタン・マルジェラと反時代的なもの 小林嶺 まなざしに介入するファッション ── 「ショー」という観点から 関根麻里恵 リアルクローズ化する「マンガファッション」 international perspective 研究機関紹介 IFM・パリモード研究所(フランス) 展覧会紹介 スペクター ── ファッションが振り返るとき 衣服は現代的か? マダム・グレ、芸術へ至るクチュール ベルギーファッション ── アントワープスタイル フィレンツェ・ビエンナーレ 書籍紹介 ジャック・ローラン『着衣のヌード、脱衣のヌード』 エンリコ・クリスポルティ『未来派とファッション ── バッラとその他の作家たち』 ジョアン・エントウィスル『ファッションの美的経済学 ── 衣服とモデルにおける市場と価値』 フレッド・デイヴィス『ファッション、文化、アイデンティティ』 研究者紹介 『vestoj』 critical essay 星野太 ハトラ ── 「中性的なもの」の力学 蘆田暢人 「雲のような場所」を巡って ──ASEEDONCLÖUD試論 HACHI JUNYA SUZUKI / chloma ── ネット以降の時代 三村真由子 Ka na ta の身体を活かす服(公募) afterword ■責任編集 蘆田裕史+水野大二郎 ■編集協力 植田真由 太田知也 小林嶺 物井愛子 ■アートディレクション、デザイン UMA/design farm ■四六判変型、256ページ ■発行日 2015年9月25日 ■ISBN 978-4-908251-01-6
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髙﨑紗弥香『沈黙の海へ』
¥5,500
髙﨑紗弥香は、初夏から晩秋にかけて御嶽山の山小屋で働きながら、撮影を続けている写真家です。自分以外の人間が存在しない自然の中に立ち、風景と感応するようにしてさまざまな作品を生み出し、近年注目を集めてきました。本書『沈黙の海へ』は、彼女の初めての写真集です。 本書に収録した写真は、彼女が2014年に行なった、日本海から太平洋を縦断する単独行において撮影されました。新潟・親不知の海抜ゼロメートルを起点に、北アルプス→乗鞍岳→御嶽山→中央アルプス→南アルプス→最終地点の静岡・駿河湾へ至る43日間。一人で歩く過程で写真に収められた風景は、日本の自然でありながら、まったく未知の場所に降り立ったかのような新鮮な印象を与えるものとなっています。 これまでの「自然写真」「風景写真」というカテゴリーを超えた、新しいイメージの誕生です。 ■デザイン 鈴木成一 岩田和美(鈴木成一デザイン室) ■写真13点(カラー) ■B4変型判(279mm×406mm)、上製(カバーなし、帯+シュリンク)、32ページ ■発行日 2016年11月25日 ■ISBN 978-4-908251-05-4
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カタネベーカリー『毎日のパン』
¥1,540
東京・代々木上原の小さなお店が作るのは、日々の糧になる、毎日食べても飽きないパン。その全アイテムを収録したパンカタログ。 おもな内容 ・お店で販売しているパン、サンドイッチ、焼き菓子など150種類の写真と解説を収めた、オールカラー・カタログ。 ・夫(職人)が毎日の仕事を語り、妻(販売・カフェ)がお店の日常を綴るコラム。 ・カタネカフェで提供しているパンメニューのレシピ、インデックスなど。 はじめに カタネベーカリーのパンカタログ 早起きベーカリーの元気が出る甘いパン 毎日食べて飽きないパン ハード系のパン しょっぱいパンとサンドイッチ 季節の焼き菓子・毎日の焼き菓子 早起きカフェのパンレシピ コラム カタネベーカリーができるまで 2つのフランスパン ルヴァンで作るパン 転機になったできごと パン屋のフランス語講座 パンの保存と保存したパンの食べかた 献立とパン パン屋の仕事 「近所にあったらいいなぁ」のお店 思いきって夏休み 夏休みから生まれたクイニーアマン 基本のソースレシピ カフェのこと index おわりに ■写真 加藤新作 ■題字・イラスト 片根智子 ■編集 田中真理子 ■デザイン 阪戸美穂 清沢佳世 ■B6変型判(128mm×179mm)、並製、136ページ、オールカラー ■発行日 2015年11月5日 ■ISBN 978-4-908251-04-7
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荒木経惟『楽園は、モノクローム。』
¥3,520
「『往生写集』に続く『楽園は、モノクローム。』(2015年)では、前半は引き続きメメントモリなスティルライフの連作に、『死小説』に掲載されていた同じ写真「往生要集」の1枚が挿入されている。ところどころに生の日常を喚起する旧交の深い瀬戸内寂聴さんや野坂昭如さんのポートレートが織り交ぜられるとともに、一転して白バックの明るいスティルライフは、闇の世界から光の世界へと向かう荒木の姿が浮かび上がる」(荒木経惟「センチメンタルな旅──コンプリート・コンタクトシート」展リーフレットより。2016年、IMA CONCEPT STORE) 花と人形が織りなす、誰も見たことがなかったプライベートな世界。そのあわいに立ち現れる、さまざまな人びと──エロティックで、すこし残酷で、可笑しみと哀しみにみちた、モノクロームの写真集。 ■デザイン=水戸部功 ■写真75点(モノクロ、ダブルトーン) ■B4変型判(257mm×257mm)、並製(カバーなし、シュリンク+帯シール)、96ページ ■発行日 2015年5月25日 ■ISBN 978-4-908251-00-9